FX手法・EAロジック|
FX手法・EAロジック|心理的節目を利用したトレード手法を検証してみた
心理的節目を利用した
トレード手法を
検証してみた
100円といわれる100円50銭とかいう区切りのいい価格のところで跳ね返ってくるのを見たことありませんか?
いわゆる心理的節目というやつです。
この跳ね返りを利用した手法をもとにロジックを作成しEA化して検証してみました。
心理的節目とは?
テクニカル分析でトレードを行う際によく聞く言葉に「心理的節目」というものがあります。
ドル円の場合では1ドル100円や110円などのキリの良い数字のことを言います。
この心理的節目付近では利益確定やストップの注文がはいっていることが多く、サポートやレジスタンスとして機能するケースが多々あり、トレードを行う際に、市場の注目が集まる水準となります。
例えば、ドル円で上昇トレンドが続いていたが、110円をタッチしたのち、一旦下がってきたというケースがこれに当たります。
心理的節目を利用したトレード手法とは?
心理的節目がサポートやレジスタンスとして機能しやすいことを利用したトレード手法としては下記のようなものがあります。
例えばドル円での現在値が109円80銭で、円安傾向が続いていると仮定しましょう。
このケースでは110円まで上昇する可能性があるものの、110円付近では大量の売りが控えている可能性が高く、110円にタッチしたのちにこの分厚い売りにより、下がってくるのではないかという予想ができます。
そこで、110円で売りの注文を入れて、10pipsほど下がった109円80銭に利確、110円を突き抜けた可能性が高い110円20銭で損切りを入れるようにします。
心理的節目の跳ね返りをEA化して検証した結果
- 検証方法 -
今回はEA作成機では作成できない機能が含まれているため、トラリピ型ハーフ&ハーフをベースに改造したEAにて検証。
1円単位で心理的節目を設定。現在値より上の心理的節目の2pips手前側で売り、現在地より下の心理的節目の2pips手前側で買いの注文を入れ、利確、損切はそれぞれ20pips。
- 検証結果 -
バックテスト期間
2017年1月1日~2018年9月15日(USDJPY 15分足)
当初証拠金:USD10,000
純損失:USD294.37
勝率:36.5%
PF:0.57
全然だめですね。
これは使い物になりません。
ただ、売り、買いの設定値が同レベルなのに対して勝率が極端に低いので、もしかして売りと買いの注文を逆にするとすごいのでは・・・と思い、売りと買いを入れ替えてみました。
結果はこのとおりです。
当初証拠金:USD10,000
純損失:USD153.36
勝率:44.0%
PF:0.78
勝率、PF、損失額ともに多少改善していますが、これでは全く使い物になりません。
残念です。
心理的な節目というのはあまり役に立たないものなのでしょうか?